フランケンシュタイン

Netflix映画『フランケンシュタイン』の試写会に行ってきた。


何かで予告を見かけてから、絶対に観に行こうと楽しみにしていたら、Filmarksで試写会の募集が通知された。

試写会は平日だったけど、ちょうど転職して有給消化中の期間。これは!と思って早速応募フォームを埋めてたら、最後に「作品や監督への想いをお書きください」みたいな欄があった。大学のときの授業や研究でフランケンシュタインに触れることが多かったし、大好きな作品だから、思いの丈を綴ったら当選した。読まれてるのかな~?


試写会の少し前、帰省して、お仕事終わりの耀ちゃんと夜ご飯に行くことができたので、嬉々としてこの話をした。

その関連でNetflixに入ってるかどうかの話になったとき、耀ちゃんが「Netflixは出ちゃった」って言ってたのがツボにハマって、私のスマホのメモに書いてあった。

確かに、「サブスクに入る」って言うから、逆は「出る」だな……「やめる」って言う人が多いけど、「出る」って面白くていいなって思った。使いたい。


あともう一個メモがあった。耀ちゃんがTwitterを始めた日の思い出。

俳優の伊勢谷さんが「今日誕生日の人、おめでとう」みたいなツイートを毎日してて(懐かしい)、耀ちゃんも自分宛てにこのツイートをしてもらいたかったから、誕生日前日にアカウント作成したって。乙女でかわいすぎる、大好きエピソード。


試写会当日、参加無料なのにすごく豪華なセットが組まれてて、映画のデザインのドリンクとフード付きだったりお土産もあったり、至れり尽くせりだった。

なんと交流タイムにデル・トロ監督にサインもいただくことができた……!

人混みの中、サインしてもらいたい物を掲げるやつ初めて体験した。いわゆるレッドカーペット?スーパースターが空港から出てくるときみたいなあのやつ。楽しかった。

デル・トロ監督の限定本を持って行ってよかった、「Book! book!」って指さして優先してもらえたToT

監督、サインの受け渡しのときは一人ひとりに笑顔で目を合わせてくれて、じっくり話を聞いたりハグしていたり、本当に愛のある方だった。


作品の感想。

デル・トロ監督が昔から映像化を夢見ていた、パーソナルな作品。監督の美学と死生観に惹きつけられた。

ヴィクターは赤黒く燃える炎のようで、危険だけど魅力的。フランケンシュタインはまるで胎児、生まれるまでは美しい希望のはずだったのに、現実は孤独や絶望から逃れられない存在。

哀しい物語だけど、映像なのに小説を1ページずつめくっているような丁寧な体験で、随所に監督の愛を感じた。

監督自身が初めてこの物語を見たとき、怪物を自分と重ねたと言っていて、そこに息子として、父親としての監督自身がさらに重なって大きな愛の物語になっていた。


こういう世界観に惹かれる私たちのことも包み込んでくれているような気がした。みんなと仲良くしたいのに、誰にも馴染めないモンスター。誰しもそういう感覚ってあるのかもと思うけど、個人的にはたぶん一番惹かれるテーマ、色んな涙が出てくるテーマ。


小島監督とのトークも聞けてよかった。デル・トロ監督との友情、美術(つぎはぎの肌、脳)のこだわりポイントetc... あとはまさかの数列前に伊藤潤二先生がいらっしゃって、後ろを向いたときにご尊顔を拝むことができて、本当に感無量だった。(何かの期待を込めて『うずまき』の靴下を履いて行った甲斐があった?)


お土産の「手作りフランケンシュタイン」、専用バッグもあって、すごく怖くてよかった。電車では内向きに持つようにした。私は時間がなくてカスタマイズせずにそのまま持って帰ったけど、早くペイントしてあげないと勝手に動き出しそう……。

doodles🖋

panaの日記帳

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